「指加減どうですか?」
「ちょっと痛いです」
 このあいだ、こんなやり取りをした。髪を切った後のシャンプーをしてもらっているとき。
 それでも、ちっとも加減がかわらなかったのは、巷でよく聞く歯医者での「痛かったら教えてね」と同類で、ただ確認だけをするという仕打ちか。なるほど。