その昔、似たもの同士の薫りを嗅ぎ分けてか、あろう事か僕に告白なんぞ仕出かした娘を、5年振りに道端で見掛けた。向こうはこちらに気づいていなかったろうが、こちらは向こうに、やや遅れて気づいた。反応が遅れたのは、ばっちりメイクだったからだ。化粧の知識といえば、鼻のハイライトくらいしか知らない者にとって、ああそうなんだ、と妙な納得なのか、あの時とは違うことに対する戸惑いなのか、複雑な気持になるしかなかった。声を掛けるのは柄にもないし、何も無くその娘が通り過ぎたけれど、こんな気持にさせるのも(もっとも、こちらが一方的に見掛けただけ)男のくだらない未練とやらに当て嵌まるのだろうか。よくわからない。


 それにしても(どれにしても?)ボンバーマンオンラインは巧い人が多くて、勝つのが難しい。それで罵倒された。ごめんよ。