若きウェルテルの悩み

■読書
ゲーテの「若きウェルテルの悩み」を何年かぶりに読み返した。
ウェルテルは婚約者のいる女性に思いを馳せる。だが最も愛せる人が存在する幸福と 手に入れられない不幸はしだいに彼の人格をも破綻させる。そして自殺。
はしょり過ぎだけどこんな話。ウィルヘルムへ宛てた手紙を本にしたとの形式がとられており、正気の人からは気狂いにしか映らない彼の、ウェルテルの率直な気持ちや信実が語られる。死を目前にウェルテルが見た、この世の情景、自身の心理状態、この描写は美しさの極みだと思う。
訳者違いでもう一冊買ってあるのでそちらも読みたくなった。こっちは初読。どう違うかな。